日本の少子化と未来について考える

【このままで良いとは誰も思っていない?】

日本の少子化が問題になって20年以上が経過します。この問題については政治家、官僚、企業の経営者、学校関係者、そして一般の人までこのままで良いとは思っていません。その間、政府は莫大な予算を注ぎ込み改善を目指してきました。でも20年間に効果らしき効果はありません。効果が出ないのは何かが間違っていると考えないのか?対策は無いと諦めているのか?気付かないフリなのか?実は少子化を日本は他国から義務付けられているのか?

少子高齢化

このまま出生率が推移すると東京オリンピックが開催される2020年の日本の人口は一千万人減っている事になります。若い人の中には就職が売り手市場で良い会社に入り易いとか、受験も楽になると思っている人もいるようですが、それは一時的な事で、先々は企業や学校が淘汰され、結果的に就職も受験も大変になるでしょう。

日本が過去に行ってきた少子化対策の何が間違っていたのか?それは少子化対策に成功した国と比較すれば明らかです。例えばフランスでは女性が出産で一時的に職場を離れた場合、子供を保育学校(3歳から5歳の小学校入学への準備)に入学して、企業に戻れば休職する前のポジションと収入が保証されるようになっています。

これがもしも日本の社会で実現すれば少子化は明らかに改善するでしょう。フランスの保育学校はオムツが取れていればほぼ100%入る事ができます。保育学校の詳細は後でご説明しますが、あなたの会社で女性の課長が子供を生んで休職し、戻って来たとして同じポジションで同じ給与だとした場合、以前のようにスムーズに組織は機能するでしょうか?

恐らく多くの会社や組織では「ちょっと待て」と感じる人が多いはずです。何ヶ月も休んで、休む前とは全く状況が変わっている会社も多いはずです。人も変わっているし、仕事の中身も激変している可能性があります。戻ってきて、また課長の職務を遂行できるのか?有り得ないと騒ぐ人もいるでしょう。