家では無理と感じたら?
介護施設に入所する理由は様々だと思いますので、あまりここでは触れないようにしますが、親の状態が非常に悪くなり、介護する側のストレスが限界に達した場合や、仕事の為に介護が出来ない時間帯が出来てしまい親が危険な状態になってしまう等だと思います。
そうした場合には様々な介護施設やサービスにお願いする事になると思いますが、自分の母親と父親がそれぞれ利用した施設やサービスについて、少しお話ししたいと思います。家では無理という問題も介護施設や介護の各種サービスを利用する事で介護する側のストレスも緩和されますし、親を一人にしてしまうという危険を避ける事も可能になります。
介護サービスを受けるためには地域のケアマネージャーさんと契約をするのが最初です。ここで介護が必要だと判断された場合、まず介護認定を受けて認定が出るまでの期間は暫定的な介護度で介護サービスを受ける事が可能です。
次からは自宅で介護する場合に受けることが出来る各種サービス(訪問介護、デイケア、ショートステイ)について、どの程度のサービスを受ける事が可能なのか?どういう問題があるのか?について母親と父親が利用した経験からご説明したいと思います。
訪問介護+配食サービス
最初は要支援1でしたが、それでも週に2回は利用できましたので一人暮らしでは困ることは無い程度の家事のサービスを受けることは出来ました。
また食事を自分で用意できませんので、配食のサービスを受ける事にしました。食事の配達は基本的にお昼の少し前に持って来てくれるのですが、これは様子を確認する意味もありまして、返事が無いと保護者である私の所に電話が掛かってきます。父親が午前中に病院に行って待たされると配食担当の方から電話が来るのですが、これが結構頻繁にありました。
電話を貰いますと、父親の所在を調べなくてはならなくなり昼前後に忙殺された事がかなりありました。父親が配食の業者さんに電話をして解決したケースが殆どでしたが、電話を受けると放っておけませんし心配です。
これでお分かりかと思いますが、一緒に住んでも大変。離れて住むと大変で心配で、より大変な事も結構あるものです。一番駄目だった事は親の状態が今一つ良く理解できない事にあります。電話で話したり、たまに会っても元気だよぐらいしか会話をしませんので、どの程度状態が悪くなっているのか?ケアマネージャーさんや病院の方に話を聞いたりした程度で理解できていない事が多かったというのは確かです。
配食サービスの選び方
宅食サービスは全国展開しているような大手の事業者もありますが、地域に密着してよりよいサービスを行っている小規模でも良心的で美味しい食事を用意してくれる事業者が沢山あるものです。宅食業者を探す場合、ネットで調べるとか、カタログを取り寄せるとか色々と方法はあるかと思いますが、食という大切な部分を託す訳ですし、頻繁に事業者を変える訳にも行きません。
特に高齢者が一人暮らしという場合には、味に不満があっても子供が決めてくれたので不満は言わないでいるというケースも多くて、親に可哀想な思いをさせてしまっているケースもあると思います。自分の経験からも、良いと思って用意した食事が合わなかったというケースは意外に多くて、親もその事についてすぐには言ってくれなかったりで、後になって知って反省したケースも多くありました。
地域の色々な宅食サービスを知っている人は誰なのか?自分の親に関しては、長い期間同じケアマネージャんさんとの付き合いがありましたので、相談したところが「・・・が良いですよ」と即答が返って来ました。全く知らない会社ですが、親によると毎日美味しい物が来ると大変に喜んでいました。年代、性別、性格などで何処が良いかケアマネージャーさんは良く把握されているようです。また地域包括支援センターには多くの情報やデータが集まっていますので、有名でも問題の事業者を把握しているようです。